オスプレイに関する米側のプレスリリースについて(令和5年2月8日掲載)
防衛省北関東防衛局から、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
情報提供内容
北関東防衛局からの説明内容
- オスプレイの部品交換について
本件について、米側から、「オスプレイのクラッチを原因とする特有の現象(注1)の発生を予防するための措置の一環として、全てのオスプレイについて、一定の使用時間を経過した一部の部品(注2)を交換することとした。」との説明がありました。
詳細については引き続き確認中ですが、今回米側が発表した部品交換の措置は、あくまで予防的な措置であり、オスプレイの機体自体の安全性に問題はないということに変わりありません。
なお、オスプレイの全ての搭乗員は、安全に飛行するための手順について訓練を受けています。また、搭乗員が飛行中に本現象に適切に対処可能となるよう、シミュレータ訓練にも本現象が反映されています。 - 今回の措置の対象について
全てのオスプレイについて、一定の使用時間を経過したものは部品交換の対象となっていますが、対象となる機体が所属する部隊や機数などの詳細については、米軍の運用体制に関することであり、お答えできません。
なお、陸上自衛隊のオスプレイについては、令和2年11月の初飛行後、運用を開始して間もないことから、部品交換を行う必要はありません。 - オスプレイのクラッチを原因とする特有の現象について
米側からは、根本的な原因は引き続き調査中であるが、今回の措置は、オスプレイのクラッチを原因とする特有の現象(注1)の発生を予防するための措置の一環として行うものとの説明を受けています。詳細については引き続き確認中です。
いずれにしましても、当該現象については、全ての種類のオスプレイの設計や技術に係る安全性について責任を有する米軍専門部局より、機体自体の安全性に問題がないことを確認しており、飛行の安全にかかわる構造上の欠陥はありません。
本現象が発生した場合も、飛行の安全に影響を及ぼすわけではなく、機体に深刻なトラブルを起こすことなく安全に運用できる手順が既に確立されており、安全に着陸することが可能です。 - オスプレイの安全性について
オスプレイについては、米国政府自身が開発段階で安全性・信頼性を確認していることに加え、米軍オスプレイの日本配備に先立ち、日本政府としても独自に安全性を確認しています。
また、これに加え、自衛隊へのオスプレイ導入の検討過程のみならず、導入が決定された後においても、各種技術情報を収集・分析し、安全な機体であることを確認しています。更に、陸自要員が、実際の機体を用いて操縦・整備を行い、オスプレイが安定した操縦・整備が可能であり信頼できる機体であることを改めて確認しています。
さらに、オスプレイのクラッチを原因とする特有の現象については、全ての種類のオスプレイの設計や技術に係る安全性について責任を有する米軍専門部局より、機体自体の安全性に問題がないことを確認しており、飛行の安全にかかわる構造上の欠陥はありません。
これらを踏まえ、政府としては、オスプレイの安全性に問題はないと考えておりますが、オスプレイの日本国内における飛行運用に際しては、地元の皆様に十分に配慮し、最大限の安全対策をとるよう努めてまいります。 - 陸上自衛隊のオスプレイの運用について
本件について、米側から、「オスプレイのクラッチを原因とする特有の現象(注1)の発生を予防するための措置の一環として、全てのオスプレイについて、一定の使用時間を経過した一部の部品(注2)を交換することとした。」との説明がありました。
陸上自衛隊のオスプレイについては、令和2年11月の初飛行後、運用を開始して間もないことから、部品交換を行う必要はありません。
また、オスプレイの機体自体の安全性に問題はないということに変わりはないことから、引き続き、飛行の安全に万全を期した上で、運用を継続してまいります。 - 陸自オスプレイの部品交換時期について
米軍専門部局より、現在、部品交換を行う必要はないことを確認しているところです。
将来的に陸自オスプレイも、一定の使用時間を経過した場合には部品交換の対象となりますが、その際は適切に対応してまいります。
(注1)ハード・クラッチ・エンゲージメント(HCE):プロペラとそのエンジンをつなぐクラッチが離れ、再結合する際に衝撃が発生する現象。
(注2)「インプット・クイル・アッセンブリー」:エンジンの動力をローターに伝えるクラッチ関連の部品
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