C-130輸送機による物資投下訓練におけるパラシュートの施設区域外への落下について(平成30年12月21日から掲載)
平成31年1月4日
防衛省北関東防衛局より、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
情報提供内容
在日米軍横田基地第374空輸航空団は、12月19日に発生した東富士演習場外パラシュート誤降下について、原因等を調査していたところ、事故の原因は人的ミスによるものと連絡がありましたので、お知らせします。
なお、発生原因の具体的な内容、本件の再発防止及び安全対策は、次のとおりです。
発生原因
- 訓練に参加していたロードマスター(航空機の機体から貨物を押し出す係員)が、空中投下の位置を誤ってコンピューターに入力したため、パラシュートが展開した後も貨物が機体内にロックされ、空中投下に至らなかった。
- このため、展開したパラシュートが航空機機体に影響を与え、航空機事故につながりかねず危険であることから、緊急時の手順に従い、直ちにパラシュートを切り離した。
- なお、空中投下訓練及びパラシュートの切り離しは演習場内上空で行われたが、パラシュートが展開していたことから、風の影響により演習場外に落下してしまった。
再発防止及び安全対策
- ミスを犯したロードマスターは、12月19日の訓練後、当該任務の資格を剥奪され、同任務を遂行するに足りると判断されるまで、同様の任務に従事させない措置をとった。
- 在日米軍横田基地第374空輸航空団の隷下にあるC-130の運用に関係する全ての部隊員に対し、調査の結果を伝え、注意喚起を行った。
平成30年12月27日
防衛省北関東防衛局より、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
情報提供内容
第4報
陸上自衛隊の部隊に保管されていたパラシュートは、米軍のものと確認された。
米軍は、本日(12月21日)午後4時過ぎにパラシュートを引き取った。
第5報
12月19日(水曜日)午後4時頃、発見場所近隣の事業所の方から板妻駐屯地に対し、パラシュートが落下したとの連絡があった。
パラシュートが発見された場所は、東富士演習場西側の裾野市内富士裾野工業団地付近である(詳細は別紙のとおり)。
この連絡を受け、同日午後4時半頃、板妻駐屯地が事業所に出向き、パラシュートを回収・保管した。
12月21日(金曜日)午後4時過ぎ、米軍が板妻駐屯地に出向き、パラシュートが落下したものであることを確認し、回収した。
パラシュートの発見場所において、人的・物的被害がないことを確認した。
パラシュートの概要
長さ:15フィート(約4.57メートル)(注)
色:緑
材質:軽量のナイロン生地
(注)パラシュートの直径であるのか縦の長さであるのかは不明である。
平成30年12月21日
在日米軍横田基地から防衛省北関東防衛局を通じて、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
なお、横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会は、本件について、以下のとおり口頭で申し入れております。
情報提供内容
第1報
- 横田基地所属のC-130輸送機による空中投下訓練中、東富士演習場付近にパラシュートが落下した模様である。
- 詳細については確認中である。
第2報
事件概要
- 平成30年12月19日(水曜日)午後4時頃、東富士演習場近隣の施設区域外(静岡県裾野市内の富士裾野工業団地付近)に、投下訓練中(パラシュートによる物資投下訓練)の横田基地所属のC-130輸送機からパラシュートが落下した。
- 投下物資は当該機内に残っており、パラシュートのみが落下した。
- 落下したパラシュートはまだ発見されておらず、米軍が捜索予定である。
被害等
現在のところ被害等は確認されていない。
第3報
- 落下したパラシュートと思われるものが、12月19日(事案発生当日)中に、東富士演習場近隣の施設区域外で発見され、現在、近隣の陸上自衛隊の部隊において保管されている。
- 現在、米軍において当該パラシュートが現物であるかを確認中である。
口頭要請内容
要請日
平成30年12月21日(金曜日)
要請先
在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官
北関東防衛局長
横田防衛事務所長
要請内容
平成30年12月19日、東富士演習場において、横田基地所属のC-130輸送機による物資投下訓練中にパラシュートが演習場の施設区域外に落下した。
横田基地では、本年4月にも、人員降下訓練中にパラシュートの一部が近隣の中学校に落下する事故が発生しており、パラシュート訓練に起因する事故が、短期間のうちに再び起きたことは遺憾である。
施設区域外へのパラシュート落下は、重大な事故につながりかねず、基地周辺住民に多大な不安を与えるものである。
ついては、次のとおり要請する。(注)
(注)国に対しては、「貴職からの米軍への申し入れを行うよう要請する。」と要請
要請事項
- 今回のパラシュート落下について速やかに原因究明を行うとともに、再発防止策を講ずるまでは、同様の訓練は行わないこと。
- 訓練を再開する場合は、安全確保の更なる徹底を図ること。
- 以上に関する情報を関係自治体に速やかに提供すること。
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