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武蔵村山市文化財資料集29「武蔵村山の戦跡」
1930年代以降、陸軍航空兵力の研究・開発・製造施設が集積する軍都(軍事都市)となった立川を中心に、北多摩地域では軍事施設や軍需工場、そこへ勤務する人々の住宅地等が矢継ぎ早に整備されていきました。
武蔵村山市内では、昭和11年(1936)頃より陸軍関連施設が建ちはじめ、戦況が悪化するにつれて、本土防空のための照空分隊や通信設備、航空機関連資材を保管する防空壕等も造られました。こうした戦争に関連する施設や戦災地等は国内外に多く残されており、武蔵村山市教育委員会では「東京陸軍航空学校(東京陸軍少年飛行兵学校)」の跡地を平成19年(2007)7月に市指定文化財(旧跡)としました。
本書では、市内に残る戦跡の一端から戦中・戦後の武蔵村山の様子を紹介します。
目次
第1章 武蔵村山の戦跡
第2章 軍事関連施設の戦跡
第3章 そのほかの戦跡
第4章 戦中・戦後の武蔵村山
第5章 特別寄稿 「陸軍少年飛行兵学校と周辺の陸軍施設」
(多摩地域の戦時下資料研究会・武蔵村山市文化財保護審議会委員楢崎由美氏)
(令和7年3月25日発行、A4版、フルカラー、全70ページ(折込み地図を除く。)、700円)
令和5年度特別展解説書「武蔵村山の遺跡」
市域では、発掘により市北部に位置する狭山丘陵を中心に多くの遺跡が見つかっています。吉祥山遺跡と屋敷山遺跡で発掘された縄文土器の特徴からは、他地域との交流があったことがわかりました。後ヶ谷戸遺跡で行った土壌調査では、市域の約2万年前~近世の気候や植生の変化を知ることができました。
本書では、写真や図を多用し、旧石器時代から古代といわれる奈良・平安時代あたりまでの遺跡や出土品、発掘調査の成果について紹介しています。
目次
第1章 市域周辺の遺跡分布
第2章 武蔵村山の遺跡
第3章 市内唯一の低地遺跡
(令和6年1月12日発行、A4版、フルカラー、全60ページ、500円)
令和4年度特別展解説書「流行り病と武蔵村山」
2019年12月下旬より世界的大流行となっている新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活は大きく変化しました。しかしこれは現在に限った話ではなく、古来より「疾病」「伝染病」「感染症」などと呼ばれる流行り病はその時代の社会の在り方や人々の生活を変えてきました。そうした歴史を顧みると、人々は長い間、流行り病の原因である細菌またはウイルスと戦い、いかに共存してきたかが示されています。
本書では、市指定文化財である『指田日記』や行政資料である事務報告書などから、市域での流行り病について紹介します。
目次
第1章 人々の暮らしと流行り病
第2章 指田日記にみる流行り病
第3章 明治時代以降の流行り病
第4章 新型コロナウイルス感染症
(令和4年10月29日発行、A4版、フルカラー、全68ページ、500円)
図書販売場所
歴史民俗資料館、市政情報コーナー(市役所1階)
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