薪ストーブを設置予定のかた、すでにお使いのかたへ
近年、薪ストーブを導入されるご家庭が増えています。それに伴い、薪ストーブからの煙や臭いについてのご近所トラブルも同時に増えています。
ご家庭用に設置された薪ストーブそのものを規制するような法律・条例は特にないため、このようなトラブルは基本的にご近所同士で解決していただくことになります。
このため薪ストーブの設置を予定されているかた、すでにお使いのかたは以下の点を留意し、ご近所への配慮をお願いします。
薪ストーブの設置を検討されているかたへ
専門家(取扱事業者等)や工務店と設置場所などについて慎重に検討しましょう
ご近所の窓や洗濯物に煙や煤(すす)が流れてしまうような煙突の設置は避けなければなりません。
薪ストーブの専門家(取扱業者等)と、建物を施工する工務店(住宅メーカー等)を交え、慎重に検討しましょう。
煙突は可能な限り垂直に、高く設置しましょう
煙突を垂直にし、十分な高さを確保することで煙を排出する力が強くなり、排気がスムーズになります。
排気がスムーズに行われないと、煙突内部に煤(すす)や臭いの元の一つであるタールが付着したり、煙の逆流が発生してしまいますので、注意しましょう。
ご近所にあらかじめ説明し、理解を得るようにしましょう
施工前に、専門家(取扱事業者等)を伴い、ご近所の方への挨拶も兼ねて説明を行うようにしましょう。
ご近所の方からの理解を得られていないと、使用後に思わぬところからの苦情により使用できなくなる場合もあります。
事前にお話することで、ご近所について初めて得られる情報もありますので、施工前のご近所への周知はとても大切です。
すでに薪ストーブを設置・使用されているかたへ
使う前に薪ストーブの取扱方法や使用上の注意などを確認しましょう。
どんなに性能が良い薪ストーブでも取扱方法や使用上の注意を誤ると規定の性能を発揮することができず、その結果、予期せぬ煙やにおいが発生してしまうことがあります。
薪ストーブを使用する前に、取扱方法や使用上の注意を確認してください。
また、適宜、薪ストーブの使用状況などについて、専門家のかたに点検などをしてもらうことも大切です。
点火する時間を検討しましょう
本体と煙突が冷えている時には、煙や煤(すす)が発生しやすくなります。
ご近所の方が窓を開けている時間、洗濯物を干している時間にはできるだけ点火を避けるようにしましょう。
近所の方と使用時間やタイミングを決めておくことも有効です。
乾燥させた薪を使用しましょう
薪が湿っていると多量の煙や煤(すす)、タールの発生の原因となるため、しっかりと乾燥させた木材を薪に使用しましょう。
点火時には、専用のチップやペレットなど、煙が出にくいものを使用し、新聞紙などの紙類を使用しないようにしましょう。
また、塗料や樹脂などが付着している木材は、薪に使わないでください。
なお、法令等により、ごみや建築廃材などを燃やすことは禁止されていますので、燃やさずに廃棄物として適正な処理をしてください。
定期的なメンテナンスをしましょう
専門家による定期的な点検と清掃を、年に一度は必ず行うようにしましょう。
煤(すす)や臭いの発生を防ぎ、煙道火災の予防にもなります。
薪の保管場所には気を付けましょう
道路沿いなどに無造作に積み上げると、放火や薪が濡れる原因になります。
自宅の壁側に積み上げると、白蟻や蜂などの害虫を呼び寄せてしまう恐れもあります。さらに、隣家の壁に近いところに積み上げると、隣家に被害を誘発する原因にもなりますので、乾燥状態を保ちつつ、安全な場所で保管しましょう。
近所の方に声をかけてみましょう
薪ストーブをいつまでも快適かつ安全に使用し続けていくには、使用している人の知識と努力が不可欠です。
構造上、煙と煤(すす)を発生させるものであることは間違いなく、この点において、ご近所の方への配慮は特に大切です。
また、もしかすると、薪ストーブから生じる煙や臭いについて、悩んでいるがなかなか言い出せないかたや呼吸器疾患などをお持ちのかた、煙や臭いに敏感なかたもいらっしゃいます。
万が一、ご近所などから苦情があった場合には、真摯に受け止めて、上記のようなことを再検討する心がけも必要です。
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環境部環境課環境保全係
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